ユーザー車検代行とは、

まず多くの方がいわゆる「車検」を車屋さんに依頼しますが、実は車検には2つの項目があります。

1つ目は24ヶ月点検。国土交通省認定の工場で受けられる点検です。

ディーラーや大手車検工場、民間の車屋さんや一部のガソリンスタンドで受けられます。認証工場、または指定工場といいます。

沢山の各項目を整備士が目視や分解して点検をします。消耗品の交換や、不備がある部品はお客様に同意を得て交換をします。点検が完了すると、フロントガラス左上に丸い点検ステッカーが貼られ、特定整備記録簿が発行されます。

次に2つ目は継続検査。ライトの点灯や足回りのガタの検査、排気ガス・スピード・ブレーキなどのテスターを使用した「検査」です。

車屋さんの車検の流れは

①24ヶ月点検→②検査→③合格であれば車検完了となり、新しい車検証とフロントガラス中央に貼る車検ステッカーが発行されます。

さて本題のユーザー車検ですが、その名の通りユーザー(使用者)陸運支局検査場へ行き、受付・印紙購入・書類記載などをまとめて自身で行い検査合格するのがユーザー車検です。

その手続きや、車の点検・検査場への持込をする業務がユーザー車検代行業になります。

但し24ヶ月点検は受けていない為、検査前後に別で受ける必要があります。

24ヶ月点検は義務付けられていますが、受けなくても罰則はありません。

法令12ヶ月点検も同様ですが、12ヶ月点検実施割合30%程度と言われています。

1年ごとの点検を受けないと、ブレーキパッドなど摩耗してブレーキが効かなくなる恐れがあったり、バッテリーが上がってしまったりと、事故に繋がる可能性もあることから点検は必要です。しかし点検料が1万円~2万円、プラス交換部品代となると高額になりがちです。

車屋さん独自の点検もあります。無料の簡易点検から数千円の点検まで、点検項目は様々ですが相談してみてもいいと思います。

ユーザー車検代行のメリット ①各項目の点検や、車検NG箇所の確認をするので、内容は認証工場とほぼ同じ。②代行業務なので、安価。

デメリット ①認証、指定工場ではないので、点検ステッカーと特定整備記録簿の発行が出来ない。(24ヶ月点検は事実上していないことになるので、別途で点検する必要がある)

補足:認証・指定工場にするには、決められた条件(工場敷地面積や資格保有者人数、設備が整っているかなど)をクリアしないと許可がおりません。